ワイヤカットにはカット回数を増やす、2回~4回切りという方法があります。回数が増えれば増えるほど、面粗度が上がり、加工精度も良くなります。
この加工、機械に固定した側が製品の場合はまったく問題ありません。今回のようねリング形状でいうと、内径の3回切りはまったく問題なく加工可能ですが、外径の3回切りとなってくると、いろいろ細工が必要になってきます。
外径で3回切る場合は、1箇所を母材につないでおいて、数回切りをして最後につなぎを切り落とす。って方法です。それでもまた問題がでます。。。
こんな感じで、多数回切りのとこは良いのですが、つなぎ目の箇所は1回切りなので面も粗くなりヘソもでます。必要ない箇所があればそこにつなぎ目を持ってくる。もしくは平らな箇所なら、つなぎ目を後で研磨する。って方法があります。
が、今回は◯丸◯~!!で3回切り。しかもHRC60の焼入れ鋼~。
困ったな~。お客さんからは無理なら1回でい~よ~!!と言ってもらったのですが、社長がやる気になり、裏技を使ってつなぎ目も仕上げる加工をしました~!!
ちょ~っと色が変わってるとこがつなぎ目ですね。手で触っても、なめらかなに仕上がっており、公差もOKでした。さすがワイヤカット一筋40年!!年の功ですね。
手間も時間もかかるので、あまりおすすめはしませんが、どうしても異形状のつなぎ目をなくしたい方は是非タチバナ製作所へ。。。と宣伝も。。。
親父と息子たった二人の町工場の息子より。
ワイヤ放電加工・マシニング加工
㈲タチバナ製作所
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親父と息子たった2人の町工場
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