たまにはやるか、タッチセンサーの精度調整。

タチバナ製作所のマシニングではワークの位置出しをする時に、上の写真の様なタッチセンサーを使用します。こいつがあれば、XYZと手動でワークに接触させる事で自動でNCに読み込んでくれます。半自動って感じですね。

このタッチセンサーを使用中にコツンと治具に接触しました。。。かる~くなんで問題は無いと思います。

が、最近、精度調整をしていなかったのでせっかく出しやるか!!と言うことで、意を決して精度調整をします~!!やる気をださないと結構めんどくさい作業なんです。

まずはタッチセンサーの電池を取り外して、テーブルにピックテスタをセットし、上の写真の様にタッチセンサをくるくると回しながら振れていないか確認します。四方にネジがあるのでこのネジをしめたり緩めたりしながら振れを調整します。(注:ダブルネジ)

精度調整のときは、使い古したピックテスタではなく、精度出し用の新品に近いものを使用するのも意外と大事な気がします。知らんけど。。。

次にピックテスタで丸い基準ブロックの正確な中心を測定します。この時に基準ブロックは軽い締付けにしましょう。クランプ歪みを出したくないので、、、知らんけど。

最後に電池を入れて、基準ブロックの中心と、タッチセンサーで位置だしをした中心がずれていないか確認します。そしてミクロン台の多少のズレは補正画面にて機械側で補正します。前回に比べて0.01mm程度動いていました。これが接触のものなのか、もともと狂っていたのか、夏だから気温変化で仕方ないのか、いろいろ要素がありすぎて不明ですが、調整終了しました~。

①電池を外し、ピックテスタを機上に取り付け、振り回しでタッチセンサーの振れを見る。

②主軸にピックテスタを取り付け、基準ブロックの中心をだす。

③タッチセンサで測定した中心と②で測った基準ブロックの中心があっているか確認し、ミクロン台はNC側で補正する。

以上です。たまに沼にハマったように何度も調整することになるけど、今回はサクッと終わった気がします。

親父と息子たった二人の町工場の息子より。


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便利な新潟精機のベベルボックス!!電池がすぐ切れるのが不満。。。

新潟精機のベベルボックス!!

簡易的に角度が測定できてとても便利です。今回の製品はシビアな角度公差がありますが、そんな時も、このベベルボックスで簡易的に角度を出しておいて、後はピックテスターを使い精密に角度を出していきます。

ただこのベベルボックスに一つ難点が、、、タチバナ製作所にあるやつだけなのかな~。電池がすぐ切れるんだよね~。

1年に1回位しか使わないのに、たまに使おうとすると電源がつかない。もう電池切れ??嘘でしょ??1年前のときから1回も使ってないのに~(T_T)

待機電力で消耗しすぎなんでしょうか??

Xでつぶやいたら、他社の単4電池を使ってるものは5~6年もっているそうです。くやしい~!!

使用頻度が少なく、新しいものを買うのももったいないので、使うごとに電池を取り外すことにしました。電池取り外しの手間がありますが、どうせ電池切れてて新しいの入れるんだから同じかな~!!と思い、今回からはこの方法にします。

あまり納得してないですが、苦肉の策。。。

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マシニングセンタ「VM4Ⅲ」のエアーノズルを新しくする。

タチバナ製作所のマシニングセンターには、加工の際に切粉を飛ばすエアブローが付いています。このエアーブローがなんか根本の方から漏れている。。。

メーカーに頼もうかと思ったけど、今の長さがたまに邪魔になる事があるのでちょっと短くしたいな~!!と思いたちました。って事でエアー配管のネジ径を調べます。ちょうど商社の人が来てて、配管関係に詳しいので話しながら、恐らくPT1/8だろうとなり、タチバナ製作所にあるPT1/8のタップを入れてみたらぴったり。

あとは形状とかからダンボノズルだと言うことが判明したので、今ついている500mmから変更した400mmのものを注文!!

ガッチリとシールテープを巻いてから新品を装着~!!

エアー漏れもなくなって、キレイになって気持ちいいですね~!!

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M1.4のタップ加工は手仕上げ!

M1.4と小径のタップです。お客様よりSUS303に変更許可を頂いたので、まだましかな~!!いつになってもタップって怖いですよね~!!これだけ小径だと折った時に放電屋さんに持っていっても抜いてくれるんだろうか!!

あ、ロールタップだからどっちみち抜いてくれないか!!

まずは下穴を加工!!お気に入りのOSGさんのEX-SUS-GDSどりるです。自分の中では安定感、安心感がかなりあります。使い慣れているだけかもしれないけど!

穴加工をタップ加工!!ココが一番折れる箇所です。タチバナ製作所の様な単品の加工屋さんとしては時間がかかろうと手間がかかろうとこの1ヶを失敗してくないんです!!

ということで、タップの先端3mmくらいかこうしたら後は機械からおろして手仕上げで加工します。

おっと後ろのPC画面が写ってしまったのでぼかしておきます。別に社外秘みたいなの無いけど。。。図面の型番とか載ってるから一応。

いざ手仕上げ!!これくらい小径だと手仕上げの時も簡単に折れるんで注意しながら、慎重に~!!ゆっくりと~!!タップハンドルを回していきます~!!

無事に完了。「ほっ」

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組み付け後の加工。

お客様より旋盤部品2つを支給されました!!

お互いにオネジとメネジが切られているので、ねじ込みます。パイプレンチなどを使って強くねじ込みます。その後、はずれないように連結部分にタップを加工!!(写真撮り忘れました。。。)

加工したタップ箇所にイモネジを取り付けてから、本番の加工に入ります~!!

今回はそれほど不可がかかる加工ではないので、本体をバイスで固定して、シャフトは小ジャッキで抑えるくらいで十分だと判断しました!!

さぁ、穴開けて、平ら面作って加工完了するぞ~!!

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厚さ304mmのワイヤカット加工②

前回のブログ①の続きです。

とりあえず今回は大きめの材料を頼み、3個とれるようにしておきました。

サイドに切り欠きをいれることで、クランプ物が加工の邪魔にならないように工夫もしました。そして、外から加工スタートすることを辞めて、がんばってスタート穴をあけて穴からスタートします。これらが関係あるのか無いのかなんとも言えませんが、上手くいかないときはできることをすべてやっていこう~。精神です!!

スタート穴完了!!

いざワイヤカットスタート、以前たまたま来社していたFUNUCの営業の方と世間話をしていた時に、クイコミには水圧が関係しているらしいと。。。「マジかー!!」そう言われると納得できる点が結構ある!!それだー!!と言うことで、水圧やら条件やらをいろいろ試してから、なんとかうまく加工できました~!!

これで300mm超えのワイヤ加工も任せてくれ~!!とはまだいかないけど、次にこういう加工がきてもなんとか道が見えてきた気がします。逆にあと数回加工すればモノにできそうな気がする。

経験して、失敗して、成長する。

加工の基本ですよね。

納期もギリギリになり、土日もこの加工をしていた親父さん、お疲れ様でした。

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厚さ304mmのワイヤカット加工①

題名通り、厚さ304mmのワイヤカットをします。タチバナ製作所では以前の機械もその前の機械もZ最大加工範囲300mmでしたので、304mmという加工は創業以来初めての加工になります。今の機械はZが310mm動くのでホントギリギリ~!!材質はSUS303です。

いや~、うまくいくか不安ですね~。。。スタート穴もあけられないので、半分ずつ外から加工してスライスするような加工になります。

まずは水で苦戦!!水が上まで貯まらないので上ノズルから出てくる水がバシャバシャと跳ねてしまって周りに水が飛びちります。今回は緊急的に転がっていたプラ板をカバーにして、なんとか水が飛び散るのを防ぎました!!

なんとか・・・無事に・・・加工完了・・・

画像は切りカスです。

と思いきや、製品にはクイコミスジが多数あり。。。多少のスジが出ることは予想されていたのでお客様には伝えていたのですが、ちょっとですぎかな~!!深すぎかな~!!

お客様に製品を見せたところ、NG!!!><

使用上大切な箇所があり、その付近にクイコミスジがあるのはNGとの事です。

く~。。。とりあえず、リベンジだ~!!次回は大きめの材料を頼んで、失敗しても何個か取れるようにしよ~!!

②へ続く

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0.2ワイヤー線と0.25ワイヤー線の面粗度の違い!!

イースタン技研さんの0.2mmワイヤー線

タチバナ製作所ではΦ0.2mmとΦ0.25mmのワイヤー線がデフォルトでセットされています。

薄いものでしたら(おおよそ50mm程度まで)0.2mm使用、厚いもの(50mm~)でしたら0.25mmワイヤー線を使用!!

また、0.2mmは小型の機械(300mm×400mm)にセットされているので、小物でしたらこちらの方が小回りが聞きます。0.25は大型の機械(400mm×600mm)にセットされているので、比較的大きくて厚いものはこちらの機械で加工します。

それと隅Rを極力小さくしたいときも0.2mmを使います。0.2mm使用すると隅RがR0.11程度になります。(2CUT以上)

筑波電気さんの0.25mmワイヤー線

という使い分けをしていたんです。今回お客様の加工をしていて、もう一つ気づいたことがありました。今回はプレス金型のパンチ加工!!厚みが60mmあるので通常ですと0.25mmワイヤー線で加工するところですが、隅Rが角の箇所があり、できるだけ小さい隅Rにしてほしいとお客様の要望があり、0.2mmワイヤー線で4回CUTで加工する事にしました!!

できてきた品物を見てみると、予想以上にキレイだ!!4CUTってこんなにキレイだっけ??

と感じました!!そうです。0.2mmと0.25mmでは同じCUT数でも面粗度が違うのです。同じ4CUTでも0.2mmの方が流せる電流が弱いから、キレイに仕上がる!!

言われてみれば当然だけど、意外と気づいてなかったー!!これからはそれも頭にいれて加工をしないとな~!!と思いました。

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HRC60 高硬度材にタップをたてる。

SKSに焼入れをしたHRC60の金型プレート!!お客様がタップを忘れたとの事で急遽M6タップ2個所の追加工!!下穴はあけとくよ~。っとお客様の方であけてくれたのでタップだけ追加工します。M6以下のタップだとドリルより、細穴加工+ワイヤ加工の方が安心です。高硬度用ドリル、Φ5で20mmの貫通穴をあけるのはちょっとしんどいので。

タップだけなんでササッと終わらせたいところですが、HRC60のタップというのはなかなか手ごわい!!というか怖い!!いつ折れてもおかしくない気がする。

最近気に入っている日立の高硬度用タップを使って、下穴の位置出しを確認してから、なんと~!!4mmだけマシニングで加工。。。ビビリ。。。

後はちまちまと手で開けていこ~!!こういう物は機械よりも手の感覚の方が信頼できますね。「カリッ」とか言ったら即終了なんで慎重にあけていきます~!!

日立のこのタップだと手仕上げしててもスイスイあいていく。。。これは次はマシニングで全加工できそうな気がする。。。いや、でも怖い。。。

そして加工費よりもタップの費用が一番高いという。。。

こんな追加工にも対応できるっての込で、お客様に選んでいただいていると勝手に思っているので。できる限り対応していきます。

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新製品(チップ)のテスト!!マックスマスターのSUS用高送りチップ「DS250」がでるらしい。

ダイジェットさんから頂いたニューチップのテスト加工です。

マックスマスターにステンレス新コーティング「DS250」がこれから出るみたいで、加工テストしてください~!!って営業の方からいただきました。だいぶ前に頂いたのですが、なかなか試す機会がありませんでした。だいぶ前だからもう発売されてるかも。。。

せっかく頂いたから、普段使っている「タンガロイDOFEED」と対決させたかったのですが、単品物が多いタチバナ製作所にはなかなか良いワークがないんです。

が、ついにきたー!!2ヶの注文だけど、削るボリュームがあるのでテストにもってこい!!今回は攻めた条件にはしないでDOFEEDと同じ条件にあえて揃えて加工!!

加工した製品の写真は載せられませんが、SUS304 60*140*140 ブロックから3D形状での彫込みです。溝加工あり、立壁あり、ヘリカルありといろんな加工が組み合わさります。

切削条件はかなり控えめな「S2000 F2000 Zピッチ0.5mm 幅方向10mm~15mm クーラント有」加工時間58分

DOFEED  LNMU0303UER-ML AH130
DOFEED  LNMU0303UER-ML AH130

まずはDOFEEDでお気に入りの低切込み用チップ!!正常摩耗ですね。あと20分くらいは加工できる気がしますが、安全をみるとココで交換ですね。

マックスマスター ENMU100412ZER-SL DS250
マックスマスター ENMU100412ZER-SL DS250

そしてマックスマスターのニューチップ!!同じ条件で欠損があります。もう少し時間を短くしないといけませんね。

やはり、、、Zピッチ0.5mmだとDOFEEDのUERチップが最強かもしれない!!小型の加工機だと高送りといえど大きな切込みが取れず、タチバナ製作所では0.5mm程度のZピッチに抑えてしまう。。。立ち壁などでビビるから。。。主軸にも悪そうだし。。。それに対応したのがDOFEEDのUERチップ!!どうせ0.5mmしか加工しないなら、低切込みで最適になるようにチップ設計しましょうって事です。

このチップを使うようになってから高送りカッターの寿命がだいぶ伸びた気がします。

おそらくマックスマスターを使う場合は、切込み、切削条件ともにもっと上げて時間短縮させるのが効果的な気がしますので、次回はもっと条件を上げて試してみたいです。また、超硬シャンクなんで突き出しが長いときは有利ですね。

超硬シャンクだとたわみが少ないせいか、機械からツールを外すときに普通に外れる。。。鋼シャンクのDOFEEDだと、外すときに「ボコッ」って機械に食いついてたのを無理やり外した様な音がする。この辺からも機械に優しいのは超硬シャンクなんだろ~な~とは思います。ネックなのはシャンクの値段だけ。。。

ちょっと今回はDOFEEDに有利な条件になってしまいましたね。遅めの条件+低切込みだとDOFEEDの低切込みチップがタチバナ製作所の環境では今のところ最強みたいです!!

次回はマックスマスターに有利な条件で試してみたいです。4コーナーチップなんで、あと3コーナー残ってます。いつできるかな~。。。

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