30度を超える大テーパー加工、上下異形状の注意点!!(自分メモ)

2024年3月1日

上下異形状、最大テーパー角度36度という加工をして、いろいろと苦戦をして、たくさん間違えて、いろいろと勉強になったかこうです!!忘れないように自分メモ!!

上下異形状は、ナスカCAMのFUNUC用出力を使用することで、細分化されたデータではなく、手組みのような上ライン、下ラインがリンクしたシンプルなデータを作れる。細分化されてないので加工精度もUPする。

その際には、上下同数のラインに分割すると簡単にCAMデータを作りやすい。この分割する場所を操作することによってワイヤー線の動きを自由に操作できる事を今回始めて知りました。言われてみれば当然何だけど、感覚的にわかってなかったです。

(有)タチバナ製作所の大テーパーを加工する際の注意点です。

  • 上ノズル:12度以上→中テーパー用  30度以上→大テーパー用
  • 下ノズル:12度以上→上面カットノズル  30度以上→大テーパー用(←1種類のみ)
  • 12度以上は上ノズルの中のダイスカバーを外す(上のみ)
  • 12度以上はテーパー用の条件を使う(テンション下げても良い)
  • 30度以上は軟線を使用する。(16度以上でもできれば軟線)
  • 30度以上は上下共に大テーパー用ダイスガイドを使用する。(↓↓写真↓↓)
  • 断線を避けるためにも角度が強い時は0.25ワイヤー線を使用する。

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TEL:044-266-5173/FAX:044-266-5198
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ベアリングの圧入はいくつで加工するのか??フライホイール穴のワイヤカット

一般のお客様より、もちこみのご依頼!!

ブログ掲載の許可をもらう際に、説明していただきました。

「三菱ジープJ3R フライホイール ピボット穴の拡張」です。

・・・全然わかりません。車の知識がないので、逆にすみません。

とりあえず、外径歯車の内径に真鍮のブッシュがはめ込まれていて、そのブッシュをステンレスのベアリングに変更したいというのが今回のおしごとです。

一番のポイントは圧入という事です。あんまり圧入って経験ないし、あっても図面通り作ることが多かったので知識が乏しい。。。今回多少調べて、お客様と打ち合わせをして、現物のベアリングを測定して現物よりも0.02mm小さく作ろうという事になりました。

「0.02mm小さいと普通には入らないと思いますよ。」

と伝えると、ハンドプレスで入れると言うので納得しました、、、いやいや、一般の方でハンドプレス持ってるって、普通じゃないですよねww

とりあえずうちは現物-0.02mmで加工をし納めたところ、「ジャストフィットでした」と言ってもらえたので一安心です。圧入って意外と奥が深いな~。やはり加工後の知識も大切だな~。と思ったおしごとでした。

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バイスの高さをかさまし!!傾斜加工のために。

タチバナ製作所のマシニングでは、2台のバイスが並んでる状態が基本です。今回は右側と左側のバイスの高さを変えたい~!!っと思ってバイスにプレートを貼り付けてみました。

口金製作の時に色んなところにネジを開けておいたのでが、いろいろや役立っています。

SKの6F材を購入して、穴をあけるだけで簡単にできました~。

右側のバイスのみだとビビりが出そうなので、少しでも良いから、左側も固定ししたかったんです。苦肉の策で高さのかさ増しでした。合計5本くらいしかないの似、ここまでやってしまい、ちょっと後悔。。。

さぁ、加工は無事に完了。。。とは言い難い。。。

だいぶ反りが出てしまい、お客様になんとか使っていただいたというのが実情です。

それはさておき、ばいすのかさ増しの際に一番心配だったのが、ボルトのみで動かないか!?ということです。本来はノック穴か段差などで固定したかったのですが、まだバイスに穴があいてないんです~。

補助止めくらいなんで今回はネジのみで固定しましたが、、、結果!!!

0.05mmくらいは動いていました T T

やっぱりノック穴なんかないと、ちゃんと固定はできないな~!!次の機会があればHRC60程度の口金にΦ8ノック穴をあけてみよう!!

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ワイヤカットの自作のロングジグとキー溝の追加工!!

だいぶ前にワイヤカットの治具を親父さんが作ってました。

長い治具で、大きなワークや遠い箇所をクランプする時に使うものです。長いものがなくて不便だったことがあり、暇な時に作ったは良いが、活躍の場がなく2年以上もすぎていました。。。

と思ったら、やっと来たー!!段差があって、遠い箇所しかクランプできない加工品が~!!ロングジグが大活躍しました。

加工はキー溝の追加工です。

キー溝の追加工って以外と手間がかかります。使用上問題がなければ、反対側とかに新規で切り直したほうが安くすみます。。。等々お客様に説明した後に、やっぱ現状の場所に追加工でって事になりました。

キーと平行にセットする。これに尽きるんですが、キーの幅だだとせますぎてうまく平行だしができないときがあります。。。今回は10mmなんでギリギリできそうかな~。。。

そんな時は、ブロックゲージをキーにピッタリとなるまで合わせてから、差し込みます。そのブロックゲージの並行を出せばキーとの並行もだせるって作戦です。

並行、位置出しができれば加工自体はいつものキー加工とそんなに変わらずに加工できます。しいて言えば、奥行きは変わらない事が多いので幅方向だけ加工するようにちょっとプログラムに細工をするくらいですね。

無事にキー溝の追加工が終わりました~。

何事も準備しておくことが大切ですね。

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大経リング。ワイヤカットで平行だし。

大経リングのワイヤカット加工です。

内径を切り欠く加工なんでが、なにせデカい!!うちの大きい方のワイヤ加工機
可動範囲(400mm×600mm)でも1回で加工ができず、2回に分けての加工になります。

今回は切り欠きが少なく2回ですみましたが、切り欠きの数が多い時は3回にわけてセットしないと加工ができないときもありまし。加工よりもセットが大変な品物ですね。

先に穴加工がしてあるので、その穴から角度を拾ってから、位置出しをして加工します。

今回も無事に加工が終わって良かったです。

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ハンドリフター(ハンドフォーク)のタイヤを交換する。

トラスコのハンドリフターのタイヤがガラガラと異常にうるさい!!
よくみたらタイヤが磨り減って周りのウレタンが剥がれ落ちてました。。。こりゃうるさいわけだ!!

ボロボロになった前輪のタイヤ

よしタイヤ交換だ~!!と思い立ったは良いが、タイヤの寸法や軸の寸法もわからないので、とりあえずタイヤを外して測定しようと思います。まずは専用のプライヤーでスナップリングを外して、中の軸を取ろう!!ハンマーでガンガン叩いても。。。取れない。。。

本体ではなく、タイヤ自体を木材で受けて軸を叩いたらちょっとずつ動いてきて取れました~!!

さぁ、測定してから、新しいものを注文だ~!!

軸を叩いたけどあまり凹まなかったので、この軸は焼きが入ってるな~と思い、ミスミでスナップリングとセットの焼入れ軸を注文。タイヤは重荷重用のウレタンタイヤです。ミスミにはいまいち良いのがなかったので、モノタロウで注文。

タイヤとか全然知識がないので、間違ったものを注文しそうで怖かった~。

数日して注文した物が届き、
外すのは大変だったけど、取り付けるのは簡単に付きました。

きれい~!!音も静かになって、快適!!
半年に1回使うくらいの頻度だけど、ないと困りますからね。

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アルミのちょい量産44ヶは気を使う〜。

アルミの量産品!!といっても44ヶですが、タチバナ製作所にしては量産ですw
そしてアルミってちょっと苦手。。。加工が苦手と言うよりも、すぐにできる傷とか打痕が嫌なんです。。。

今回学んだことは、4工程あるんですが、工程事に次にクランプする箇所をウエスで拭く。。。めんどくさ~!!って思ってましたが、これをすることによって、打痕等の不良が格段に減りました。前回加工したときは加工間違えもあり20%くらい出たのですが、今回は50ヶ中1ヶですみました。20%→2%

これはやる価値はあるな~。今回の製品の用に工程も長く、加工時間も長いとなると1ヶ不良がでるだけで2時間以上のロスになる。2時間のロスは大きいぞ!!このためなら多少めんどくさくたって、工程ごとの拭き取りなんて軽いもんだ!!と思えるようになった。

そしてこの最終工程で前回はだいぶ苦労したな~!!

薄くなる製品は最終工程がポイントになるな~。
今回は当て板を準備しておいたので、エラーなく加工ができました。

吹っ飛んじゃうかも~。。という不安感もなく、安心して加工ができました。
いい感じだ~!!せっかく加工も安定したから、もう一回くらい注文きて欲しいな~。

少しずつですが、量産加工の経験値も蓄積していきたいです。

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久しぶり!!プレス金型のワイヤカット加工

最近めっきり少なくなってきた、プレス金型のワイヤカット!!

ワイヤカットが一般化してきて、多くの金型メーカーさんで導入済ってのが一番の理由でしょうか!?後はワイヤ加工機の取り扱いがメーカーさんの努力によって誰でもミス無くできるようになってきてるってのもあるかも。

タチバナ製作所でも金型よりも、試作部品や研究部品、検査関係の加工の割合が増えてきましたね。

いや、増えてきたというか、金型の加工依頼が減ってきたため頑張ってなんとか受注しているってのが、実情です。。。

そんな中の久しぶりの金型1式。こちらはコンパ型ですね。

あと5mm穴位置が内側だと、ひじょ~に助かるんですが。。。

うちのFUNUC製ワイヤ加工機は端っこ10mm(加工不可領域)は加工できないんです。
ツカミシロ5mm+加工不可領域10mm=15mm
加工範囲が端面から15mm以上余分あると通常のセットができます。

それ以下になると、治具を挟まないと加工できません。
まぁ、治具があるから加工はできますが、どうしても加工スピードやセッティングスピードが落ちるので通常の加工よりは少し割高になります。

その辺は材料費等の兼ね合いでご検討下さい。

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プレートの穴加工。限界をこ〜えて〜!!

これが限界の大きさです。いや、限界を超えてます。

この程度のプレートしか載らないって、うちのマシニングって小さい方だな~と再認識。お客様に設計変更していただいて、端っこの穴を少し内側にしてもらって、なんとか加工範囲に入りました~。

1枚なら2工程に分けてなんとか加工するけど、こんなようなものが4枚あって、納期もないので、1工程でできるように設計変更していただきました。これだけ大きいとひっくり返してとかの2工程に分けるのも結構大変なので助かります。

設計の人と直接話して、加工の事を確認できるのも、町工場同士の強みですね。

なにはともあれ、無事に完了~!!納期もなかったのでミスが無く終わって良かったです~!!

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切削油の濃度。BRIX値と係数とは?

年始に切削油の交換をしました~。 これを機に以前ブログのコメントで、ぴよさんからご指摘を受けていて気になっていた、BRIX値とはなんぞや??係数の使い方は??ってのを自分なりに調べてみました。

BRIX値とは糖度を測定するための値です。決して切削油を専用に測るものではありません。なので切削油を測定する際は、換算係数をかけなくてはいけません。実際に測定する場合、例えばBRIX係数2.0の場合はBRIX測定値5%の時に実際の切削油は10%になっていることになります。

実測値×係数=実際の濃度ってこと!!(たぶん。。。間違ってたら誰か指摘して〜)
実際は関数の曲線的に変わっていくって書いてあるのもあるけど、その辺は使いやすいように係数にしたのかな。。。関数だと結構めんどくさいですもんね。

そして、うちの切削油の係数を調べてみたら~・・・まさかの1.0だった。。。
せっかく調べた意味よ。。。前に使っていた切削油(ALUSOL 51 XBB)も調べてみたら1.0だった~(T_T)そうか、思い出した!!マシニングを始めた頃に、最初の係数が1.0だったから「なんだ、みんな1.0くらいなんだ~!!」と思って無視することにしたんだ!!

あぶない、あぶない、たまたまマグレで1.0だっただけで、気づいたら、ぜんぜん違う濃度になってる事もあり得るとこだった~!!クーラント入れ替えすると、クーラント変えたくなる病が発症するため、すぐに変更したくなるから、これからも注意しよう。

と、こんなネットの情報や、数値だけでは信用できないので、今回使う切削油「ファインカットALLES-3」で実際に測ってみよ~!!

まずは切削油をバケツに1杯いれます。
その後に、同じ瓶で水を9杯入れます。

これで10%濃度の切削油が完成しました~。あっ、逆エマルジョンになっちゃった。。。ま、今回は濃度が目的なんで良いでしょう~。もったいないからもちろんそのままマシニングに投入するけどねww

そして、ATAGOの屈折計で測定しました。

9.7%くらい。 いいね~!!
室温とかも関係するみたいだから、これくらいは誤差の範囲と勝手に思っておきましょう。

いや~。めんどくさいから、これからも係数1.0のものを選ぼうと思ってしまった。。。だめな自分がい居ました。

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