ワイヤーカットの際には、ワークに対して乗せしろが必要になります。
クランプする部分 + 機械が稼働しない部分です。
今回は小物の場合の話し。通常はLの字で2面クランプするのが基本なのですが、そうも言ってられない小さいワークの場合は片側のせになります。その時に何mm余肉があればのせられるのか??
とたまに聞かれるのですが、ケース・バイ・ケースのため難しいので、とりあえず一例。
タチバナ制作所のワイヤー加工機の場合は未加工領域が10mmあります。
今回の様な場合は10mmクランプしたいので、10mm+10mm+5mm(予備)
25mmくらいから加工できます。
これ長い部分を固定すればいいんじゃない??と思われたかたは、加工屋ですねw
常にどうすれば簡単になるか言われなくても考えてしまう。。。職業病
ワイヤカットはクランプしていない側を切るとき、最初は良いのですが、切っていく最中にワークが中釣り状態になるのでワークが不安定になります。最後の方の1mm、0.5mmと繋がりすくなくブラーンと中釣り状態になってしまいます。また精度が必要な場合は2CUTもできないので今回はクランプ側が製品になるようにしました。
ラフな製品の場合は反対でもOKですね。ズレても0.1mm程度でしょう。
じゃあ、くわえシロが25mmないと加工できないのか?というとそういうわけでも無く。。。
1枚目の写真の左上にかすかに載ってるバーを使用したり、もっと少ない場合はジグを制作したり、やりようはいろいろあるのですが、あくまでオーソドックス(=安価)な方法としてテーブルに直に乗せての加工を紹介しました。
次はL字クランプの際の余肉の話もしないとな~。こっちの方がよく聞かれる。何mm余肉つければ良いですか??と。。。
長さで縦横、製品+25mmあれば大体は大丈夫ですよ!!とお伝えしてますけどね。
親父と息子たった二人の町工場の息子より。
ワイヤ放電加工・マシニング加工
㈲タチバナ製作所
TEL:044-266-5173/FAX:044-266-5198
親父と息子たった2人の町工場
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