焼入れしたワークをワイヤーカットで切る、仕上げる場合、ワークの硬度は変わるのか??落ちるのか?
「ワイヤーカットは熱でスパークさせて切っていくので、高温になり高度に変化がでないか心配だ!!」 というお客様の声を聞きます。
溶断やレーザーなどは焼き鈍しが出るので、ワイヤーカットで心配されるのはもっともだと思います。自分の感覚では水中で切っているのでそれほど温度が上がってるように思えず、硬度変化はないと思うんですが、確信はない。。。
よしっ!!試してみよう!!
焼入れしたブロックに①ワイヤカット②研磨③そのまま という加工をし硬度変化があるかどうか測定します。
母材も3種類!!(材質は焼入れに合った材質を選定)
SKS=総焼き入れ SCM420=浸炭焼入れ SCM440=高周波焼入れ
焼入れ後
①そのまま
②0.2mm研磨加工
③0.2mmワイヤー放電加工
①~③の硬度を測定して、硬度変化があるかどうか確認しました~。
こようなブロックを作り焼き入れ後に、左側が研磨加工面、右側がワイヤーカット面、裏側が焼き入れたままの面!!という感じです。
結果発表~!!
硬度はどれも変わりませんでした。予想通りでうれしいです。ワイヤーカットで硬度変化を気にしているお客様も安心してもらえるでしょう^^
最後に、硬度測定で協力してくださった武藤工業(株)森さんありがとうございました。焼入れの事や、表面処理の事でいつも相談にのってくれます。また次回もお願いします。
親父と息子たった2人の町工場の息子より。
ワイヤ放電加工・マシニング加工
㈲タチバナ製作所
TEL:044-266-5173/FAX:044-266-5198
親父と息子たった2人の町工場
機械加工の事ならお任せ下さい!