上下異形状の加工。(自分メモ)

ワイヤカットには上下異形状という、ちょっと変わった加工があります。ワイヤカットの上ヘッドと下ヘッドを個別に動かして、3次元形状の用に加工する方法です。機械は指示通りに動くのですが、プログラムが面倒。。。以前は親父さんがポチポチと手入力をしていましたが、チェックしたりといろいろ大変でした。

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Q:ワイヤーカットの面粗さとは?

Q:ワイヤーカットの面粗さ(面粗度)ってどれくらいなの?

という質問をよく受けます。ざらざらした面なのか、ピカッと光るかんじなのか、ヘアライン仕上げくらいにはなるのか??・・・etc

面粗度を言葉で説明するのはなかなか難しいのですが、数値のみで示してもなかなかイメージがわかないと思うので、写真と数値+自分の感覚で説明したいと思います。

↓↓↓が今回加工したテストピースです。

S45C
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「SKD11高硬度材の追加工|コの字型ワークのR加工と歪み防止の工夫」


SKD11高硬度材の追加工|焼入れ後のコの字形状R加工と治具の工夫

今回は、**SKD11の高硬度材(HRC60)**への追加工を行いました。
焼入れ後の加工なので、素材はかなり硬いです。いや〜ほんと、削るたびに最近の刃物ってすばらしいな~と思います。

加工内容としては、中にR1.5mmの加工のみ。恐らくプレス金型の曲げ部分かと思われます。タチバナ製作所ではよくあるご依頼ですが、今回はちょっと形状がやっかいで…。
コの字型のワーク、こいつが一筋縄ではいかない。

まず、普通にバイスでクランプしようとすると、間違いなく歪みます
上から押さえようにも、固定するスペースが少ない。なので、今回はコの字の内寸を測って、そこにピッタリ合うものを差し込んで固定する方法にしました。

ちょうど3mmのシムが手元にあったので、3枚入れたらなんとピッタリ!
これがズレている時は、0.2mmのシム板や紙、クリアファイルを使って微調整していきます。
でも今回はラッキーなことに、シム3枚でジャストサイズ。ツイてる!

内側がしっかり詰まってくれれば、あとは通常の加工。
コの字の内側にR加工をするんですが、ここも一つポイントがあります。
角がある形状だと、余分に食い込ませたり、小径工具を使わないといけないので、手間もコストも跳ね上がります。
今回は「食い込ませる」指定だったので助かりました。

ちなみに、内径にR加工をする際は、角Rを少し大きめに取っておくと、加工のしやすさ・価格ともにだいぶ変わります。
これはほんと大事。

生材ならある程度攻められますが、高硬度材はちまちま加工していくしかないので、時間がかかります
無理して削って刃物をダメにするより、最初から設計で配慮してもらえると助かります

もう一度だけ言わせてください。

角Rは、大きめに。ほんとに。

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SUSシームレスパイプをワイヤカット&専用治具で対応。

SUSシームレスパイプの追加工|ワイヤカットと治具を使った固定の工夫

今回は、既製品のSUSシームレスパイプを加工して製品を仕上げました。

まずはワイヤカットでパイプを半分に切断。その後、半分になったパイプをそれぞれ追加工します。ただ、この「パイプを固定して加工する」っていうのが、なかなか難しいポイントなんです。

実は、写真を取り忘れたのが悔やまれるんですが…
最初の工程、つまり「パイプを半分に切断する」作業が地味に一番やっかいでした。

ワイヤカットで切るだけなら簡単なんですが、固定する場所が必要になります。そこで今回は、少し長めのパイプを用意して、両端をしっかり固定。切断と同時に、固定していた部分を切り落とすという段取りで対応しました。

さらに、半分にしたパイプの追加工。これがまたクセ者で、
状態的に掴みしろがまったくなく、普通の方法では固定できないんです。
なので、今回は専用の治具を作成してから加工しました。

図面にはしっかりと寸法公差の指定があるのですが、パイプは測る位置で外径にバラつきが出やすいんですよね。なので、そのばらつきを見ながら、慎重に加工する必要があり、2工程目が意外と手間のかかる作業となりました。

とはいえ、一度治具を作っておけば次にも使えるので、「また同じ注文こないかな〜」なんて思ったりしてます。

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シャフトへのキー溝加工|ステンレス加工でのクランプ注意点と効率的な方法

今回はワイヤーカットではなく、たまにあるマシニングでのキー溝加工についてです。今回はシャフトへのキー溝加工を行いました。

加工する素材はステンレスで、特に注意すべき点は「切れる刃物」を使うくらいですが、シャフト加工の場合、クランプに細心の注意が必要です。まず、普通にバイスで固定すると、丸物には打痕のような跡がついてしまいます。丸物を平らなバイスで固定すると、点で当たるため、その面が少し凹んでしまうんですよね。

これを防ぐために、写真のようにアルミの板を挟んでから固定しています。この方法で、跡がつくのを防げます。

次に、シャフトの形状が一様ではなく、様々な段差がついているため、その段差をうまく避けつつ加工しなければなりません。加工部分が動かないように、また、ビビらないように固定するのが大切です。今回は小径のジャッキを使ってしっかりと抑えました。

小さなことですが、加工する数量が1個と少ないので、手持ちの道具をうまく使いながら、できるだけ時間をかけずに加工を進めることが重要になってきますね。

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ピンを差し込んで位相をだす。

今回はステンレスの旋盤品の追加工を行いました。お客様から支給された旋盤品に、上面から穴を開け、側面からタップ加工を施します。最後に、ワイヤカットで2分割にして完成です。

本来なら、ワイヤカットで2分割した後に側面タップ加工を行えば、位置関係(位相)が簡単にセットできるのですが、納期がギリギリなので、ワイヤカットを終えた後、再度マシニングに戻す時間がもったいないと感じました。そこで、ちょっと手間はかかりますが、側面タップを開けることにしました。

穴の位置を考慮しながらセットするのは大変かと思いましたが、思いのほか簡単に解決。穴にピンを差し込むことで、バイスにきっちりとセットでき、位置関係(位相)も問題なく調整できました!そんな土曜日の朝、一人で嬉しくなりながら加工を進めていました。

おかげで、加工は無事に完了!月曜日からはワイヤカットへ渡せるので、納期も余裕を持って間に合います。

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φ0.2mmザグリ加工|タチバナ製作所が日進工具フラットドリルで解決

今日はφ0.2mm×深さ0.2mmの底面フラットザグリ加工に挑みました。小径すぎてエンドミルで回すのは不可能、日進工具さんの超硬フラットドリルを使用。マシニングセンタは6,000rpmで限界だけど、「お金で時間を買う」作戦でGO!


φ0.2mmザグリ加工のポイント【金属加工】

  • 工具選定の課題
    • エンドミル → 刃経が大きすぎ
    • 通常ドリル → 底面にテーパー
    • ドリル+エンドミル→浅すぎてNG
  • 当社機械スペック
    • 最高回転数6,000rpm(理想は20,000rpm以上)
  • 素材特性
    • 純鉄:粘り・柔らかさで穴径拡大が懸念

日進工具フラットドリルのメリット【フラットドリル】

  1. 底面フラット仕上げ
  2. 切れ味が良いので穴径拡大の防止
  3. ドリル折れリスク低減

加工条件&結果レポート【精密部品製作】

  • 素材:純鉄
  • 回転数×切込み:6,000rpm × 0.2mm
  • 仕上がり:全数成功!
    • ※肉眼測定が難しく、最終チェックはお客様へお願いしました。

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2mm×120mm×120mmの薄板加工とH7穴加工のポイント

2mm×120mm×120mmの薄板加工とH7穴加工のポイント

今回は、2mm厚の120mm×120mmの薄板に穴加工を施し、ワイヤカットで仕上げる工程について紹介します。材質はSS400です。

H7公差の穴加工をマシニングで

まず、2mmの薄板に穴加工を行います。H7公差の穴加工があり、ワイヤカットでも加工可能ですが、今回は数量が多いため、H7公差の穴もマシニングで加工することにしました。数が多ければ、リーマーを購入してもコストメリットが出るため、効率的です。

薄板加工の注意点

薄板加工では振動を極力抑えることが重要です。ワイヤカット用の下穴であれば、単に穴が開いていれば問題ありませんが、H7公差の穴加工の場合は、振動を最小限に抑える工夫が求められます。

特に薄板はビビりやすいため、専用のジグを作る場合あもあります。今回はそこまでではないので、少しの工夫で済ませることにしました。「ジライヤー」というジグの原理を応用し、タチバナ製作所にある道具を活用することで、通常のバイスでも十分に対応できます。

プレートの反り対策と新たな気づき

今回、フタバさんから購入したプレートを加工する中で、新たな発見がありました。それは、カッターマークとクランプ方向の関係です。

これまでカッターマークを気にしたことはありませんでしたが、プレートの圧延方向によって削る向きを意識することが重要だと気づきました。アルミでは意識することが多いですが、鉄の加工ではあまり考慮していませんでした。

今回のように正方形のプレートでは、どの向きにもセットできるため、

  • カッターマークと垂直にセットすると反りが大きくなる
  • カッターマークと平行にセットすると反りが最小限に抑えられる

という結果になりました。

フタバさんが圧延方向を考慮して加工しているのは、材料メーカーにとっては当たり前のことなのかもしれません。しかし、タチバナ製作所にとっては目からウロコの発見でした。

次回からは、カッターマークの向きを意識しながらクランプすることで、より精度の高い加工ができるようになりそうです。

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【プレス金型の絞り曲げ加工】SKD11焼入れ前の仕上げトラブル。

「仕上げ加工中の異変」

こんにちは、タチバナ製作所です!今回は、金型部品の製造現場で発生したトラブルと、その対応についてお話しします。

今回の加工は、プレス金型の絞り曲げ加工で使用するSKD11(焼入れ前)の金型部品。仕上げ工程には、工具ケースにあったΦ10-R5の超硬ボールエンドミルを使用しました。

使ってみると、取り代0.1mm以下の仕上げ加工なのに、なんか音がイマイチ…。条件を変えてもイマイチは変わらず。。。加工後に工具を確認してみると、摩耗が予想以上に進行してるー!!!

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カーメックスのねじ切りカッターで大径ねじもラクラク加工!

「1-3/8-12UNF」深さ60mmのねじ切り。

ねじ切り加工で頼れる相棒、それがカーメックスのねじ切りカッターです!タップの様に1発で切削シていくのではなく、写真の様なカッターをくるくるとヘリカル加工していく工具です。この工具を使い始めてから、大径のねじ切りも怖くなくなりました。特に超硬シャンクの安定感は抜群で、「1-3/8-12UNF」のような大きなユニファイネジも、チップ交換だけでスムーズに加工できます。

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ワイヤーカットは塗装が嫌い!!

写真家さんからの持ち込み仕事

今回のご依頼は、写真家さんからの持ち込み案件でした。現像時にネガを押さえるための道具を作るというものです。

最近の若い方はネガを見る機会がほとんどないかもしれませんが、私が子どもの頃はカメラで撮影したら、ネガを写真屋さんに持って行って現像してもらうのが当たり前でした。

現像といえば、暗室でネガを薬品につけて現像するというイメージがありましたが、今ではネガから直接PCに取り込める時代。それでも、今回ご依頼いただいた写真家さんは、昔ながらの現像方法による写真の質感が好きで、今でもこの方法を続けたいとのことでした。こだわりを持つことは大事ですね。私自身も仕事ではコストパフォーマンスを意識しつつ、自分なりのこだわりを大切にしたいと思っています。

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突き出しは10D以上は超硬シャンクにして下さい!!

深穴彫り込み加工に挑戦!

今回は、丸物の内径をえぐるような加工に挑戦しました。丸物で側面からの加工は、意外にも3D形状になることが多く、こうした案件ではタチバナ製作所にご依頼いただくことが増えています。

当初はプログラムのみの製作予定でしたが、お客様もお忙しかったのか、「工具もVブロックも貸すから加工までやってほしい」とのご要望が。こうして、実際の加工まで担当することになりました。

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