HRC60 高硬度材にタップをたてる。

SKSに焼入れをしたHRC60の金型プレート!!お客様がタップを忘れたとの事で急遽M6タップ2個所の追加工!!下穴はあけとくよ~。っとお客様の方であけてくれたのでタップだけ追加工します。M6以下のタップだとドリルより、細穴加工+ワイヤ加工の方が安心です。高硬度用ドリル、Φ5で20mmの貫通穴をあけるのはちょっとしんどいので。

タップだけなんでササッと終わらせたいところですが、HRC60のタップというのはなかなか手ごわい!!というか怖い!!いつ折れてもおかしくない気がする。

最近気に入っている日立の高硬度用タップを使って、下穴の位置出しを確認してから、なんと~!!4mmだけマシニングで加工。。。ビビリ。。。

後はちまちまと手で開けていこ~!!こういう物は機械よりも手の感覚の方が信頼できますね。「カリッ」とか言ったら即終了なんで慎重にあけていきます~!!

日立のこのタップだと手仕上げしててもスイスイあいていく。。。これは次はマシニングで全加工できそうな気がする。。。いや、でも怖い。。。

そして加工費よりもタップの費用が一番高いという。。。

こんな追加工にも対応できるっての込で、お客様に選んでいただいていると勝手に思っているので。できる限り対応していきます。

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刀の「研師」からのおしごと。

中村様提供

今回はなかなか聞き慣れない方からのご依頼です。

「山梨県の刀剣研磨師 中村さま」刀を研ぐおしごとをしていらっしゃる方です。
なんかかっこいい。。。

日本刀は大変曲がりやすく、下手に使用するとプロペラ状にねじれて曲がっている事が多いらしい。。。通常は刀鍛冶のところでねじれをとってから中村さまのところで研ぐのですが、研ぎ師の中村さまの基準ではもう少し取って欲しい…!と思うことが多く、それならばねじれを取る装置を作ろう!!

と思い立ち、装置を設計!!

その中の一つの部品を加工させていただきました。

ネジレを補正
曲がりを補正

精密バイスで刀を固定し、デジタルトルクレンチと合わせる事で、今までの感覚的なものから数値管理をしてねじれ・曲がりを取るために作られた装置です。

このように中村様は、昔からの職人技術を現代化して設計製造することが得意なようです。汎用的な仕事だった製造業が機械化されていくのに少し似てるな~!!と思いました。

中村様 提供写真

タチバナ制作所では、精密バイスとトルクレンチが接続される箇所を加工しました。

タチバナ制作所の得意な高硬度材(HRC60)の追加工ですね。今回はインローする場所があり、穴の内側にえぐるような加工があります。

今まで、Tスロットエンドミルで穴の内側の加工はしたことありますが、今回はTスロットカッターの全面にRが付いている工具です。しかも高硬度材にこのような工具を使うのは初めてで、しかもこのカッター高硬度用ではないでドキドキしました!!

VISIの等パラメーター加工という、3D面に沿うようにパスを出せる機能があるので、そちらを使い、R2の工具で仕上がりR3.6を3D加工していきました!!

R3.6の工具ですと最終的には全面があたってしまし、高硬度材では厳しいと思います。こういうときには3D形状に強いVISIのCADはとても頼もしい存在です!!

仕上がりも良く、中村様からも満足いくものだとご連絡を頂いたので良かったです。

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焼きが入った高硬度材に穴あけ追加工。アクアドリルの不思議!!

さぁ、焼きが入った高硬度材、SKS(HRC60)への穴加工です。得意のボール盤でのコンクリートドリルであけようとするも、コンクリートドリルは3mm以下になるとちょっと不安があります。ワイヤカットの下穴なので精度はラフですが、穴位置があまりずれると穴が破けてしまいます。。。

本来ですと細孔放電加工であけるんですが、タチバナ製作所にはその設備がありませんT T

仲間の加工屋さんに頼もうにも納期がない。。。高いけど、高硬度用ドリルでも買うかな~!!っとミスミのページを見ていて、ミスミブランドは最小径が3mmなので却下!!国内メーカーだと高いんだよな~!!っと思ってたら、、、

ナチの「アクアドリルハード AQDH」HRC60まで加工可能!!

いまどきこんなものは珍しくないのですが、なんと3千円代!!ミスミのΦ3でも3千円代なのに、国内メーカーでも同じくらい!!しかも2.5mmもある~!!こいつでいこ~!!と購入しました。一応条件表見て、下目を狙っていざ加工!!

8穴開けましたが、刃先はこんな感じ。感覚的にはあと5穴くらいはあくかな~って思います!!怖いから次は使わないと思いますけどね。

さて、表題の回収ですが、今回のアクアドリルハードですが何が不思議かというと、Φ3までは3千円代ナノですが、Φ3.4からは8千円だいになります。。。ウソ。。。

いやホント!!まぁ、どっかで区切らないといけないからわかりますが、この価格差って何かの間違い!?間違いなら今のうちにたくさん買っといた方が良いかな~!!ってちょっと思いました。

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焼入の金型にシャー角をつける。Part.2

またもや、プレス金型ダイの追加工!!

part.1のブログ に続き第2弾です。

シャー角といってプレスの力を分散するために、刃の部分を斜めにする加工です。前回同様、高硬度材(HRC60)というカッチカチの硬さ以外はいたって単純な加工です。

“焼入の金型にシャー角をつける。Part.2” の続きを読む

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プレス金型のシャー角をつける。

加工としては単純です。真ん中が2mm深くなるように、傾斜をつける加工をするだけ。。。

問題は材料、、、「高硬度材」プレス金型のダイなのでSKD11に焼きが入ってHRC60くらいあります。

良くある黒いドリル。これがハイス鋼でHRC65くらいなので、HRC60っていったら中々の硬さなんです。そりゃそうか、この板で鉄板を切るんですからね!!

加工としては単純ですが、この硬さをどうやって効率よく削るか、安価に削るかっていうのが腕の見せどころですね~!!

“プレス金型のシャー角をつける。” の続きを読む

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紫の切り粉。

SCM440に加工をして焼入れをしたが。。。

設計変更のため修正加工。前回に引き続きです^^;

焼入れ材特有の紫の切粉がバリバリでてます。

機械に悪そうなのがたまにキズですね。

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プレス金型の刃にシャー角をつける。

以前加工した、プレス金型 カット型のダイです。SKD11に焼入れをしHRC60程度のカッチカチの高度になっています。いわゆる高硬度材ってやつですね。

納品して1年くらいたった後、現場の方から板厚が厚いので「シャー角」を付けてほしいと依頼がありました。

「シャー角」=カットするときの力を分散するために、刃の部分を斜めに削る事。

メリット→力が分散する。プレスの小さなプレスでも加工可能になる。金型の耐久力があがる

デメリット→刃先が摩耗した場合、簡単に研磨できない。

タチバナ製作所は金型メーカーではなく、加工屋さんなので加工事に加工賃をいただきます。ただし、自社で手掛けた部品の追加工は【なるべく安く】をモットーにしています。お客さんも費用をもらえるわけではなく、持ち出しの場合が多いですからね。

この辺は小さな町工場なので機械的に価格が決まるわけではありません。

始めはワイヤカットで~とお客様に言われたのですが、ワイヤカットで立ててこの高さを加工すると、かなりお高くなる。。。

タチバナ製作所は高硬度材の加工を得意としているので、マシニングの方が安いですよ~と伝えると、安い方でお願いと言われたので、マシニング加工でさらっと2度くらいの傾斜をつけて加工完了!!

価格を抑えるために、今回はチップ式の工具のみでの加工になりました。

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焼入れ材にワイヤーカットでキー溝加工。

焼入れ材へのキー溝加工!!

ワイヤーカットは高硬度材でカッチカチに硬くなっていても簡単に加工できます。というか、焼きが入っていようとなかろうと、電気で溶かして切っていくので加工に関係ないんです。

こういうキー溝は通常ですとスローター屋さんに持ち込まれます。キー溝とか専門ですしね。価格が安いです!!ただ、最近はスロッター屋さんが減ってきたのと、個数と納期の関係でワイヤーカットでの加工を依頼する方も増えてきました。

今回は、イレギュラー。。。

スローッターで加工しようとしたら、間違えて内径にも焼きを入れてしまったらしく、急きょワイヤーカットで加工してくれっ!!との事でした。

ワイヤーカットは厚みがあると価格が上がってしまうので、1ヶの加工でしたが、このくらいのサイズならスロッターの方が安いのかな??

お客様も、多少の割高は仕方ないと理解している方なので、通常の価格。。。の2割引きで加工させていただきました。

高硬度材のキー溝加工はワイヤーカットで!!

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