試験片のワイヤカット。カット数と個数の凡ミス。

タチバナ製作所では、試験片の加工をよくやります。今回は特殊な溶接された母材を薄くスライスする加工です。ノッチを追加する事もありますが、今回はスライスのみ。その後は検査をするそうです。

そんな今回!!自分と社長の意思疎通のミスがありました。

本来は上図の用にワイヤカットで10回CUTする仕事(9ヶ取り)です。製品の1cutと10cutの位置に1と10と番号が書いてあります。間の2~9は狭いので記入なし。自分が打ち合わせをし、社長に書いてある数字通り10回切ってね!!と伝えたのですが、社長は最初と最後、上図で言う1CUT~10CUTの間で10ヶ試験片を作ると勘違いして11CUTしてしまったんです。

これで全てNGって事はないですが、同じものが3ヶあり次はどうするか?同じ11CUTでやるか、指示通りのカット数に戻すのか?試験片の場合3ヶとも同じ用に加工することが大事!!って事がよくあるので、確認をしました。

、、、なかなか返事がなく、最終的に製品を郵送して実物を見てから返答すると言われました。もちろん弊社のミスなのでお客様の要望は最大限お聞きします。。。が、2ヶ目の途中まで加工を進めているので、その間機械は止まったままなんです~。。クランプが難しく、外して同じ用にクランプするのも難しい製品でした。また、続けてNGを出すのも嫌なので、ここはこのまま止めておこうという事にしました。

こういう仕事は、明確な図面がなく、口頭、もしくは簡単な文章しかないので意思疎通をハッキリとしないといけないな~と再認識しました。また、これをいい経験にして、自分を戒めてとりあえずの対策を考えてみました。

<対策>
①図面のない加工でも、簡単なラフ図を書く
(なるべく打ち合わせしながら顧客と一緒に)。
②ラフ図に「注意点」「納期」を必ず書き込む事!!
 忙しいとラフ図を書くのを省きがちですがそのひと手間が後の手間を無くす!!
 注意点は細かく書く(これくらいはわかるだろう!はダメ!!)

書いてしまうとどって事ない単純なこと、けれどこの単純な当たり前な作業を毎回確実に実行することが大切なんだな~!!と思います。

対策を書くことと、確実に実行できる事は大違いだって事を認識しよう!!
と自分に言い聞かせる。

親父と息子たった二人の町工場の息子より。


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