
深穴彫り込み加工に挑戦!
今回は、丸物の内径をえぐるような加工に挑戦しました。丸物で側面からの加工は、意外にも3D形状になることが多く、こうした案件ではタチバナ製作所にご依頼いただくことが増えています。
当初はプログラムのみの製作予定でしたが、お客様もお忙しかったのか、「工具もVブロックも貸すから加工までやってほしい」とのご要望が。こうして、実際の加工まで担当することになりました。

過酷な条件!深さ140mmの彫込加工
今回は内径の側面から反対の面まで加工する案件で、取り代は少ないものの、深さが問題に。なんとΦ20mmのラジアルエンドミルで突き出し140mm!
さらに、使用するのはタチバナ製作所の40番マシニング。正直、これはビビります…。条件を変えようが、何をしようが、振動が抑えられず不安は拭えません。
こんなときに大切なのは「あきらめること」。今回はビビりながら慎重に加工を進めることにしました。機械にも多少負担はかかりますが、1個だけの加工なのでなんとか乗り切れそうです。
欲しくなる「超硬シャンクアーバー」
こんな状況に直面すると、欲しくなるのが「超硬シャンクアーバー」。
タチバナ製作所には、ダイジェットさんの「頑固一徹」がありますが、先端に付けるモジュラーヘッドが高送りカッターしかないのが悩みどころ。今回のように丸駒チップ付きのヘッドが必要な場面では、やはり新しい工具が欲しくなります。
以前の日報で、「ダイジェットさんから頑固一徹を借りました」という経緯があり、その際に購入しました。ただ、使用頻度を考えると新たな工具を買うかどうかはいつも悩みどころ。
次に狙うは「QMマックス」!?
工具のカタログを見るのが好きな私は、次に欲しい工具が決めています。それが、ダイジェットさんの「QMマックス」。コレを超硬シャンクアーバー(頑固一徹)に付ければ今回のような加工もビビらずに行けたと思います。丸駒(ラジアス)ではないのですが角R2というチップがあるのでコレで代用できるかなと。。。
このヘッドは、1本で肩削りも高送りも対応できる優れもの。とはいえ、「本当に買うべきか?」と毎回悩んでは結局見送るのがいつものパターン…。
さて、今回の加工も無事に終わりました。次こそは「QMマックス」を購入するのか?購入したら、そのときはまたご報告します!
親父と息子たった二人の町工場の息子より。
ワイヤ放電加工・マシニング加工
㈲タチバナ製作所
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親父と息子たった2人の町工場
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