上下異形状の加工。(自分メモ)

ワイヤカットには上下異形状という、ちょっと変わった加工があります。ワイヤカットの上ヘッドと下ヘッドを個別に動かして、3次元形状の用に加工する方法です。機械は指示通りに動くのですが、プログラムが面倒。。。以前は親父さんがポチポチと手入力をしていましたが、チェックしたりといろいろ大変でした。

最近はCAD/CAMでもできるようになったのですが、曲線を直線に分割したプログラムになり。ちょっと嫌だな~。。。と思っていました。面が滑らかじゃなかったり、オフセットが入れられず、微調整が効かなかったり。。。

今回「旧ナスカ」→「NAZCA5」に変更されて、タチバナ制作所が得意な3次元のCADと合わせて使うことで格段に滑らかなで精度良くプログラムが作れるようになってきました~!!

今回はサンプルを加工してやり方、注意点などを日報に載せていきます。

まずは自分で3Dモデルを作成!!3Dモデルから→ワイヤカット用のデータを作成。この時に上形状と下形状を分けて作ると後が楽です。

また【形状の線の種類と数が上下ともに同数】だと分割されたデータではなく、FUNUC方式のNCデータがキレイにでるので公差が厳しい場合はこの方法でやること。上が円弧なら下も円弧、上が直線なら下も直線、線分の個数も同じ数にする!!これを意識して作ると、思ったようにワイヤー線を動かせるようになり、点線にならないプログラムになりました。

まずは青矢印の「形状指示」→赤矢印「上、下基準点を選択する。」

その次に上形状、下形状を選択する。どうしても数が合わせられない場合は、そこの一つ手前までは上形状を進み、一つ手前まで下形状を進む、その上と下、対にしたい部分だけ、「上形状選択→下形状選択」をすることで、そこだけ分割されたデータ(細かな直線のつながり)、残りはFUNUC方式で出力できるようになる。

すべて分割データで出力すると、オフセットが挿入出来なかったり、精度良く作ろうとすると、プログラムがものすごく長くなったり、いろいろ不都合ができてくるのでなるべくFUNUC方式での出力にすること!!

「加工指示」→NAZAC5の上下異形状は必ず下形状が基準になるので、下形状のスタート穴を選択する。

FUNUC方式を選択する。加工方向、切り残し量等を設定。切り込みの際の干渉に注意する。

50行くらいの簡素化されたデータが出せました。このデータですと、オフセットも入れられるので、精度も問題なく出来ます。

機械側で描写しても、キレイに分割されています。

機械側の注意点、ナスカのデータは必ず下側基準!!になるためワークの厚み方向は上(+)になります。

以上です。後は、また次回やる時にわからないところがでたら報告しよう。

親父と息子たった二人の町工場の息子より。


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