メカヒビターがなかなか良い！！

タチバナ製作所の屋外の風景です～！！

ワイヤカットは水を使って加工するので、サビが発生します。どうしてもサビが不可なものは、コーティング剤を塗ったり、サビーナというサビを発生させない装置を使うのですが、その分コストも上がるので普段はそのまま加工し、KC12というサビ落としの酸洗い！！

ここまでは何十年前から変わらないのですが、この後！！昔は、酸洗い後に水ですすいで、エアーで水気を飛ばして、油を塗布する。ってことをやっていたんですが、これがまた面倒くさいのなんのって！！

今では水溶性の防錆剤を使うことで多少は楽になりました。水溶性防錆剤とは切削油の防錆だけに特化したものって感じです。

水溶性の防錆剤もいろいろ試していますが、最近タチバナ製作所のお気に入りは「メカ匕ビター（日本メカケミカル）」です

【右のKC12で酸洗い→水ですすいで→左のメカ匕ビターにドボン→終了】

元々水で薄めて使うものなので、水ですすいだものをそのままいれても問題ありません。希釈倍率を濃いめで作っているので、ちょっと水が入ってもOK！！

ただ難点も合って、１つは水なんで腐敗する。これは切削油と同じですね。定期的に交換が必要になります。

２つ目は防錆力が弱い。１週間くらいの短期防錆しかできないので、錆びやすい製品や、表面処理が無いものは、梱包するときに油の塗布が必要になります。

今まで防錆力の強いものだったり、置換性のものだったり色々試しましたが、腐敗が早かったり、匂いがキツかったりして、今のところ、これに落ち着いています。似たようなものでもっと防錆力があるものがあれば試してみたいな～！！

親父と息子たった二人の町工場の息子より。