
「仕上げ加工中の異変」
こんにちは、タチバナ製作所です!今回は、金型部品の製造現場で発生したトラブルと、その対応についてお話しします。
今回の加工は、プレス金型の絞り曲げ加工で使用するSKD11(焼入れ前)の金型部品。仕上げ工程には、工具ケースにあったΦ10-R5の超硬ボールエンドミルを使用しました。
使ってみると、取り代0.1mm以下の仕上げ加工なのに、なんか音がイマイチ…。条件を変えてもイマイチは変わらず。。。加工後に工具を確認してみると、摩耗が予想以上に進行してるー!!!

デジタルルーペで刃先を確認してみると、、、「マジか!!これはまずい…」

寸法の狂いが不安になり、このまま追加工を行うことにしました。
新しいエンドミルに交換し、0.05mm追い込み→まだ取り切れず…
さらに0.1mm追い込み!
やっと仕上げ完了! !しかし、予定の2倍の加工時間がかかってしまいました。
最近の工具は品質が安定している印象でしたが、今回は久々に”ハズレ”を引いた気がします…。
安いエンドミルの落とし穴
時々、ヤフオクで安価な工具を購入することがありますが、やはりメーカー不明の刃物は要注意ですね。今回のエンドミル、あと4本残っているけど…廃棄かな?
SC材くらいなら加工できるかもしれませんが、ケチった自分の勉強代として諦めます。
親父と息子たった二人の町工場の息子より。
ワイヤ放電加工・マシニング加工
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