
「1-3/8-12UNF」深さ60mmのねじ切り。
ねじ切り加工で頼れる相棒、それがカーメックスのねじ切りカッターです!タップの様に1発で切削シていくのではなく、写真の様なカッターをくるくるとヘリカル加工していく工具です。この工具を使い始めてから、大径のねじ切りも怖くなくなりました。特に超硬シャンクの安定感は抜群で、「1-3/8-12UNF」のような大きなユニファイネジも、チップ交換だけでスムーズに加工できます。
超硬シャンクのメリットと課題
正直なところ、「もう全部のシャンクを超硬にしてほしい!」というのが本音です。なぜなら、剛性が高く、加工精度が安定するからです。ただし、
- コストが高い → 予算的に厳しい…
- クラッシュ時のリスク → ダメージが大きい…
という点は考慮しないといけません。
ねじ切り加工で避けられない「ねじゲージ問題」
ねじ切り加工の際に最大の課題となるのが、検査用のねじゲージです。オフセット調整次第で寸法が変わるため、仕上がりの確認は必須。しかし、
- タチバナ製作所が保有するねじゲージは、MネジでM14まで。
- 大径のねじゲージは持っていない!
今回はお客様からゲージをお借りできたので問題ありませんでしたが、借りられない場合はどうするか…?

ねじゲージ vs. 実際のねじ合わせ
大径のねじゲージを用意するとなると、
- 少量生産時はコストが高すぎる → 加工費よりゲージ費用のほうが高い!
- 見積もりにゲージ費用を含めると受注できない…
といった問題が出てきます。
そんなときに提案するのが、「市販のネジでの合わせ確認」です。例えば、
- ゲージではなく、市販の六角ボルトを使用(1,000円程度で購入可能)
- 実際にねじを入れて、さらに多少のガタつきを確認
この方法ならゲージに比べて精度は落ちますが、安価に確認可能です。今までの経験値から実際のネジを入れて、多少のガタつきを考量すると、この方法でクレームになったことは今のところありません。
検査の判断はお客様と相談
ただし、「正式な検査」となると話は別。お客様の求める精度によって、
- ゲージ検査が必須なのか
- 実際のねじ合わせで問題ないのか
を事前に相談するようにしています。
町工場のリアルなものづくり
タチバナ製作所は、親子二人で営む町工場です。現場ならではの知恵と工夫で、精度の高い加工を実現しています。ねじ切り加工のご相談があれば、お気軽にお問い合わせください!
親父と息子たった二人の町工場の息子より。
ワイヤ放電加工・マシニング加工
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